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高圧受電設備 設計と選定のポイント

このように様々なメリットがあるキュービクル式高圧配電盤ですが、選定するにあたっては、主に安全・信頼性面やコスト面などについて考慮した上で、最終的な決定を行うことが必要となります。

  1. 安全・信頼面

    開放形よりも安全・信頼面が高いキュービクル式の高圧配電盤ですが、どのように高圧配電盤を設計・製作するかによってその安全・信頼性は大きく変わってきます。
    例えば、配電盤を設計・製作する上で準拠する規格はJISとJEMがありますが、JIS規格は通常の盤にも適用される規格であり、必要最低限のものとなっています。
    一方で社団法人日本電機工業会が制定するJEM規格は、JIS規格よりも安全・信頼性の面において厳しい規格を設けています。
    制御盤を設計・製作するメーカーは基本的にはJISかJEMか、どちらかの規格に準拠して基本設計を進めるので、長期的な安定稼動を目指す事業者であれば、JEM規格によって設計を行っている高圧配電盤メーカーを選択すると間違いがありません。

  2. コスト面

    高圧配電盤を製作・運営するにあたっては安全・信頼性面は最重要課題となりますが、長期的な観点から保守・メンテナンスを十分考慮した上で製作されたものを選ぶ必要があります。
    たとえば、メンテナンスがし易い機器配置を行う、容量が変更になった際にブレーカーが付け替えられるよう予め取外し式のブレーカーを採用しておく、メンテナンスをし易い扉を採用する、などがポイントとなります。
    また防塵・防水に対する方法は各社様々な方法を取っており、長期的な運用の観点からこうした細かい点についても考慮されているか確認しておくことをお奨め致します。
    またイニシャルコストの面においても、高圧配電盤の箱を製作する際の板金の溶接・組立方法や工夫などを行ったり、盤面の表示方法を変更し板金の工数を減らす、あるいは最適な機器を選定することもイニシャルコストを下げることに繋がります。

  3. メンテナンス性と省スペースの両立

    多くの機器が搭載されるキュービクル式高圧配電盤においては、省スペースを追求し過ぎるとメンテンナンス性が落ちる、といった事が生じますが、機器設置を工夫したり、VCBなどのそもそもの機器選定を大幅に見直すことで省スペースを実現しながらメンテナンス性も向上させることが可能となります。
    なお、キュービクル式高圧配電盤の一番の特徴は、据付工事が簡単になることと、現地工事は基本的には高圧送電線の引込み程度、ということです。