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高圧受電設備の種類

高圧受電設備の種類

高圧受電設備には様々な形態がありますが、大きく分類すると、開放形の高圧受電設備と、キュービクル式高圧受電設備の二つに分けることができます。

①開放形高圧受電設備

開放形高圧受電設備とは、昨今では特に大容量の電力を扱う際に使用される高圧受電設備のことで、フレーム鋼で構築された基礎に、遮断器や遮断器・継電器などの機器を取り付けたものであり、身近な例としては屋外型の高圧受電設備が挙げられます。
なお開放形の高圧受電設備は屋外だけはなく屋内にも設置されることがありますが、近年の技術の伸展および設置スペースとコストの関係から、後述するキュービクル式高圧受電設備が採用されるケースが増えています。
ただし、すでに述べたように大容量の受電設備となるとキュービクル式ではコストが高くなったり、メンテナンス性が低下したりするため、開放形とキュービクル式の棲み分けとしては、大容量の受電設備は開放形、中小容量の受電設備はキュービクル式、となります。

②キュービクル式高圧受電設備

キュービクル式高圧受電設備とは、小室を意味する「キュービクル」と呼ばれる金属製の箱(部屋)に、高圧受電設備に必要な機器一式を収納したものを言い、主に工場や大規模なビルなどの高圧自家用需要家が配電線から受電し需要家が必要とする電力に変換し安定供給を受けるための用いられる受電設備のことを指します。
なお、日本工業規格JIS C 4620では、高圧受電設備としてのキュービクルを「高圧の受電設備として使用する機器一式を金属箱内に収めたもの」と定義しています。
JIS上では、公称電圧6.6kV、系統短絡電流12.5kA以下の回路に用いる受電設備容量4,000kVA以下のキュービクルが規定されていますが、上記の電圧・電流・容量以上のものでも、金属製の箱に収納されている受変電設備のことが一般的にキュービクルと呼ばれています。

A) JIS規格と消防法による認定制度

上述のようにJIS C 4620ではキュービクル式高圧受電設備が規定されていますが、キュービクルには一般用とされるJIS規格適合品と、消防法によるキュービクル式非常用電源専用受電設備があります。
消防法によるキュービクルとは認定制度が採られており、一般用には推奨制度があります。
いずれも、(社)日本電気協会で認定基準、推奨基準をもとに厳重な審査を行っています。
この審査に合格したものを認定品、推奨品として品質、信頼性を保証し、電力が安全に安定的に供給されるように担保されています。

B) JEM規格

キュービクル式高圧受電設備のうち、3.6~36kVの電圧を対象にした金属閉鎖形配電盤は「金属閉鎖形スイッチギアおよびコントロールギア」と呼ばれます。
これは、日本電機工業規格(JEM1425)として定められており、基本的な思想はJIS規格と同じですが、より安全性と信頼性を考慮したものがJEM規格となります。大まかなイメージとしては、小規模な高圧配電盤はJIS規格、中・大容量規模な高圧配電盤はJEM規格が適用されている、ということになります。
なお、厳密に言うとJEM規格の表題になっている「スイッチギア」とは開閉装置のことで、キュービクルはスイッチギアの中の一分類ということになります。